文章「海の中、海の外」・漫画005第4話「スパイ失業中」
スキューバダイビングのライセンスを20代前半にサイパンで取った。運動音痴で体力のない私がライセンスを取るのは至難の業で、何度も死ぬ思いをして、約1週間かけて取った。そして、数々の試練を乗り越え、ライセンスを取得した後、私がまず思ったのは、「スパイみたいかも」だった。もっとマシな感想はないのかと思うが、疲れ果てていたので、それしか思い浮かばなかった。
サイパンは私にとって地獄だった。朝の9時から夕方5時まで免許取得のために拘束されるので、夜ご飯を食べたら、後はもう寝るだけという毎日だった。サイパンに居る間、早く日本に帰ってカツ丼を食べたいとか、そんなことばかり考えていた。
「じゃあ、何でわざわざ海外で免許を取ったの?」
この話をすると、必ず聞かれる。そんな時、決まって私はこう答える。
「修行です」
そう、私にとって海外旅行とは修行なのである。過去に私が訪れた国は、10ヵ国弱。どの旅も、修行と呼ぶに相応しい試練が私を待ち受けていた。最後に海外に出掛けたのは、32歳の時。その旅がトラウマになり、それ以降海外には行っていない。
もう、一生行きたくない。


次回のモシャブログは、文章「ペンギンの素顔」・漫画「家人寝相1の謎編」の予定です。
サイパンは私にとって地獄だった。朝の9時から夕方5時まで免許取得のために拘束されるので、夜ご飯を食べたら、後はもう寝るだけという毎日だった。サイパンに居る間、早く日本に帰ってカツ丼を食べたいとか、そんなことばかり考えていた。
「じゃあ、何でわざわざ海外で免許を取ったの?」
この話をすると、必ず聞かれる。そんな時、決まって私はこう答える。
「修行です」
そう、私にとって海外旅行とは修行なのである。過去に私が訪れた国は、10ヵ国弱。どの旅も、修行と呼ぶに相応しい試練が私を待ち受けていた。最後に海外に出掛けたのは、32歳の時。その旅がトラウマになり、それ以降海外には行っていない。
もう、一生行きたくない。


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