石橋 武の「多読乱読、言いたい放題!」007

 私が今まで読んだ本のうち、印象に残った本を紹介しています。

● 松井今朝子『吉原手引草』
 2007年作品。
 ある聞き手が吉原に関わりのある人達にインタビューをしていくという形式で進む。この聞き手が誰だかは分からない。どうやら数ヶ月前に忽然と吉原から姿を消した売れっ子花魁・葛城の話が聞きたいらしい。廓の中や周辺で生活をしている様々な人たちの口から、吉原のきらびやかな、しかしどこか哀しい様々なエピソードが語られる度に、吉原という不思議な磁場が徐々に実体化していく。それと同時に葛城という花魁の存在も、一人の血の通った女として徐々に浮かび上がってくる。
 このスリリングな展開は堪えられない。虚構の世界で遊ぶ醍醐味を久々に味わった。傑作である。第137回直木賞受賞作。

★モシャの呟き
 「吉原」とかけて「ブログ」ととく。その心は、たまに炎上いたします。
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プロフィール

●ミネルバネオ代表 石橋武
【経歴】
1974年/立命館大学経営学部を卒業し、㈱大阪読売広告社に入社
1994年/現代文講師出口汪氏と大学受験予備校S.P.Sを立ち上げるべく、㈱大阪読売広告社を退社。㈱ミネルバ代表取締役として、大阪、後に東京で大学受験予備校S.P.Sを経営。
2002年/大阪のS.P.Sにて、出口氏が開発した教材「論理エンジン」を使用した個人のお客様向け添削業務や国語特訓塾、学校様・塾様向けの「論理エンジン」販売や指導方法のレクチャーを開始。
2007年5月/㈱水王舎代表取締役に就任し、「論理エンジン」営業のみならず、書籍の企画・販売にも携わる。
2011年2月、㈱水王舎代表代表取締役を退任。
2011年8月/ミネルバネオを設立
趣味は読書、映画鑑賞。MC中心のお笑いオヤジバンドの一員でもある。

●共同執筆者(ペンネーム:モシャ)プロフィール
甲南大学を卒業しました。
ミネルバネオで働いています。
30代半ばを過ぎてしまいました。
よく聴く音楽はプリンス、レディオヘッド、シールなどです。
親戚は人間国宝(陶芸)です。ちなみに私の父方の祖父も陶芸家でした。

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