石橋 武の「多読乱読、言いたい放題!」007
私が今まで読んだ本のうち、印象に残った本を紹介しています。
● 松井今朝子『吉原手引草』
2007年作品。
ある聞き手が吉原に関わりのある人達にインタビューをしていくという形式で進む。この聞き手が誰だかは分からない。どうやら数ヶ月前に忽然と吉原から姿を消した売れっ子花魁・葛城の話が聞きたいらしい。廓の中や周辺で生活をしている様々な人たちの口から、吉原のきらびやかな、しかしどこか哀しい様々なエピソードが語られる度に、吉原という不思議な磁場が徐々に実体化していく。それと同時に葛城という花魁の存在も、一人の血の通った女として徐々に浮かび上がってくる。
このスリリングな展開は堪えられない。虚構の世界で遊ぶ醍醐味を久々に味わった。傑作である。第137回直木賞受賞作。
★モシャの呟き
「吉原」とかけて「ブログ」ととく。その心は、たまに炎上いたします。
● 松井今朝子『吉原手引草』
2007年作品。
ある聞き手が吉原に関わりのある人達にインタビューをしていくという形式で進む。この聞き手が誰だかは分からない。どうやら数ヶ月前に忽然と吉原から姿を消した売れっ子花魁・葛城の話が聞きたいらしい。廓の中や周辺で生活をしている様々な人たちの口から、吉原のきらびやかな、しかしどこか哀しい様々なエピソードが語られる度に、吉原という不思議な磁場が徐々に実体化していく。それと同時に葛城という花魁の存在も、一人の血の通った女として徐々に浮かび上がってくる。
このスリリングな展開は堪えられない。虚構の世界で遊ぶ醍醐味を久々に味わった。傑作である。第137回直木賞受賞作。
★モシャの呟き
「吉原」とかけて「ブログ」ととく。その心は、たまに炎上いたします。