石橋 武の「多読乱読、言いたい放題!」011

 私が今まで読んだ本のうち、印象に残った本を紹介しています。

● 夏目漱石『夢十夜』
 1908年作品。
 掌編集。少しずつ読み、やっと読了した。一編一編が重く、続けて読むことができなかったため、思いの外時間がかかってしまった。数編既読のものがあった。
 基本的なテーマは「死」だ。特に表題作である『夢十夜』では、それが通奏低音として響いてくる。印象的なのは、『第三夜』。ホラー小説の原点のような怖い話だ。おぶられた子とおぶった父の会話が冥界へと誘う。最後の一行がひたすら怖い。『文鳥』では淑石の華麗なレトリックに目を見張る。『永日小品』では様々な漱石の顔が見えて面白い。『霧』では霧深いロンドンの街を逍遥し、迷子になる。「どうしたら下宿に帰れるかしらん」。『行列』では観察眼の凄さに感嘆した。最後の数行が暖かな笑いを誘う。

★モシャの呟き
「どうしたら下宿に帰れるかしらん」というセリフの「かしらん」部分に萌えたという事実をここにご報告いたします。
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プロフィール

●ミネルバネオ代表 石橋武
【経歴】
1974年/立命館大学経営学部を卒業し、㈱大阪読売広告社に入社
1994年/現代文講師出口汪氏と大学受験予備校S.P.Sを立ち上げるべく、㈱大阪読売広告社を退社。㈱ミネルバ代表取締役として、大阪、後に東京で大学受験予備校S.P.Sを経営。
2002年/大阪のS.P.Sにて、出口氏が開発した教材「論理エンジン」を使用した個人のお客様向け添削業務や国語特訓塾、学校様・塾様向けの「論理エンジン」販売や指導方法のレクチャーを開始。
2007年5月/㈱水王舎代表取締役に就任し、「論理エンジン」営業のみならず、書籍の企画・販売にも携わる。
2011年2月、㈱水王舎代表代表取締役を退任。
2011年8月/ミネルバネオを設立
趣味は読書、映画鑑賞。MC中心のお笑いオヤジバンドの一員でもある。

●共同執筆者(ペンネーム:モシャ)プロフィール
甲南大学を卒業しました。
ミネルバネオで働いています。
30代半ばを過ぎてしまいました。
よく聴く音楽はプリンス、レディオヘッド、シールなどです。
親戚は人間国宝(陶芸)です。ちなみに私の父方の祖父も陶芸家でした。

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