石橋 武の「多読乱読、言いたい放題!」031
私が今まで読んだ本のうち、印象に残った本を紹介しています。
● 伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と襲撃』
2006年作品。
ぬる〜い雰囲気で始まる。個性的な主人公達の個別の些細なエピソードがいつのまにかリンクし、一つの流れとなり読者を圧倒するのに、それほどの時間は要しない。ただただ著者の術中に気持ちよく嵌りながら愛すべき悪党達の活躍を楽しんだ。
一番のお気に入りは、天才的なスリで自然保護者・久遠青年。彼のひょうひょうとしたイメージが最高。次点は脇役だが、喫茶店のマスターでおしゃべりな響野の妻・祥子。クレバーな彼女はきっととんでもない美人に違いない。
★モシャの呟き
バーのマスターが「飲み過ぎですよ」と客をたしなめているところを見たことがないのと同じように、喫茶店のマスターが喋り続けているのを見たことがありません。
金儲け主義が蔓延する現代社会において、「お喋りな喫茶店のマスター」は、天然記念物のような存在なのではないでしょうか。喋ってばかりじゃ、儲からないからなぁ。
● 伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と襲撃』
2006年作品。
ぬる〜い雰囲気で始まる。個性的な主人公達の個別の些細なエピソードがいつのまにかリンクし、一つの流れとなり読者を圧倒するのに、それほどの時間は要しない。ただただ著者の術中に気持ちよく嵌りながら愛すべき悪党達の活躍を楽しんだ。
一番のお気に入りは、天才的なスリで自然保護者・久遠青年。彼のひょうひょうとしたイメージが最高。次点は脇役だが、喫茶店のマスターでおしゃべりな響野の妻・祥子。クレバーな彼女はきっととんでもない美人に違いない。
★モシャの呟き
バーのマスターが「飲み過ぎですよ」と客をたしなめているところを見たことがないのと同じように、喫茶店のマスターが喋り続けているのを見たことがありません。
金儲け主義が蔓延する現代社会において、「お喋りな喫茶店のマスター」は、天然記念物のような存在なのではないでしょうか。喋ってばかりじゃ、儲からないからなぁ。