石橋 武の「多読乱読、言いたい放題!」031

 私が今まで読んだ本のうち、印象に残った本を紹介しています。

● 伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と襲撃』
 2006年作品。
 ぬる〜い雰囲気で始まる。個性的な主人公達の個別の些細なエピソードがいつのまにかリンクし、一つの流れとなり読者を圧倒するのに、それほどの時間は要しない。ただただ著者の術中に気持ちよく嵌りながら愛すべき悪党達の活躍を楽しんだ。
 一番のお気に入りは、天才的なスリで自然保護者・久遠青年。彼のひょうひょうとしたイメージが最高。次点は脇役だが、喫茶店のマスターでおしゃべりな響野の妻・祥子。クレバーな彼女はきっととんでもない美人に違いない。

★モシャの呟き
 バーのマスターが「飲み過ぎですよ」と客をたしなめているところを見たことがないのと同じように、喫茶店のマスターが喋り続けているのを見たことがありません。
 金儲け主義が蔓延する現代社会において、「お喋りな喫茶店のマスター」は、天然記念物のような存在なのではないでしょうか。喋ってばかりじゃ、儲からないからなぁ。
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プロフィール

●ミネルバネオ代表 石橋武
【経歴】
1974年/立命館大学経営学部を卒業し、㈱大阪読売広告社に入社
1994年/現代文講師出口汪氏と大学受験予備校S.P.Sを立ち上げるべく、㈱大阪読売広告社を退社。㈱ミネルバ代表取締役として、大阪、後に東京で大学受験予備校S.P.Sを経営。
2002年/大阪のS.P.Sにて、出口氏が開発した教材「論理エンジン」を使用した個人のお客様向け添削業務や国語特訓塾、学校様・塾様向けの「論理エンジン」販売や指導方法のレクチャーを開始。
2007年5月/㈱水王舎代表取締役に就任し、「論理エンジン」営業のみならず、書籍の企画・販売にも携わる。
2011年2月、㈱水王舎代表代表取締役を退任。
2011年8月/ミネルバネオを設立
趣味は読書、映画鑑賞。MC中心のお笑いオヤジバンドの一員でもある。

●共同執筆者(ペンネーム:モシャ)プロフィール
甲南大学を卒業しました。
ミネルバネオで働いています。
30代半ばを過ぎてしまいました。
よく聴く音楽はプリンス、レディオヘッド、シールなどです。
親戚は人間国宝(陶芸)です。ちなみに私の父方の祖父も陶芸家でした。

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