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石橋 武の「多読乱読、言いたい放題!」064

 私が今まで読んだ本のうち、印象に残った本を紹介しています。

● 東 直己『眩暈』
 2009年上梓。
 この私立探偵・畝原のシリーズは常にとても重いものを内包している。内圧が非常に高い物語だ。
 過去の凄惨な経緯からやっと作り上げた「家族」。守るべきものを持った畝原は、以前より自分に厳しく、あくまで弱者の視点に立つ。今作では「後悔」が主旋律だ。あの時、もう少し早く決断し、少女の元に駆けつけたら、彼女は殺されずに済んだのではないか? 一緒にその少女を目撃した運転手からの電話を後回しにせずに出ていたら、その運転手も殺されずに済んだのではないか? 後悔が彼を苛み、行動させる。ネット社会の怖さ、社会の変化を存分に書き込み、それでも「時代がどんどん悪くなっているのではない」と娘たちの将来を憂いながら一人呟く。

★モシャの呟き
 私立探偵になりたいと思ったことがあります。しかし、私は体が弱いので、暑いところや寒いところで1日中張り込みとか、出来ません。倒れて救急車で運ばれるのがオチです。
 という話をある方にしたところ、「じゃあ、安楽椅子探偵になれば?」と言われました。探偵が現場に赴くことなく事件を解決していく小説があるそうです。
 もしかしたら、現実世界でも安楽椅子探偵として活躍しておられる方は、いらっしゃるんでしょうか。気になります。
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プロフィール

●ミネルバネオ代表 石橋武
【経歴】
1974年/立命館大学経営学部を卒業し、㈱大阪読売広告社に入社
1994年/現代文講師出口汪氏と大学受験予備校S.P.Sを立ち上げるべく、㈱大阪読売広告社を退社。㈱ミネルバ代表取締役として、大阪、後に東京で大学受験予備校S.P.Sを経営。
2002年/大阪のS.P.Sにて、出口氏が開発した教材「論理エンジン」を使用した個人のお客様向け添削業務や国語特訓塾、学校様・塾様向けの「論理エンジン」販売や指導方法のレクチャーを開始。
2007年5月/㈱水王舎代表取締役に就任し、「論理エンジン」営業のみならず、書籍の企画・販売にも携わる。
2011年2月、㈱水王舎代表代表取締役を退任。
2011年8月/ミネルバネオを設立
趣味は読書、映画鑑賞。MC中心のお笑いオヤジバンドの一員でもある。

●共同執筆者(ペンネーム:モシャ)プロフィール
甲南大学を卒業しました。
ミネルバネオで働いています。
30代半ばを過ぎてしまいました。
よく聴く音楽はプリンス、レディオヘッド、シールなどです。
親戚は人間国宝(陶芸)です。ちなみに私の父方の祖父も陶芸家でした。

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