石橋 武の「多読乱読、言いたい放題!」069
私が今まで読んだ本のうち、印象に残った本を紹介しています。
● 東野圭吾『聖女の救済』
2008年上梓。
東野圭吾の文体には色がない。文体で好き嫌いを言わせない。論理的に説明するのにとても適した文体だ。つまり、「論理的ミステリ」には非常に適している。この文体によって感情移入できたならば、後は作者の手の上で踊るだけ。
過去の作品に比べると、新しい作品であるこの物語は「コク」という点では少々不足しているようだ。が、トンでもないトリックといい、納得の人物配置といい、まさに3割バッターの貫禄だ。
★モシャの呟き
とある方からお聞きしました。「東野圭吾さんは、男前だ」と。
約50年後、作家の写真と作品年表を掲載した国語副教材には、東野圭吾という名とともに、太宰治ばりの色気ある写真が載ることでしょうね。
● 東野圭吾『聖女の救済』
2008年上梓。
東野圭吾の文体には色がない。文体で好き嫌いを言わせない。論理的に説明するのにとても適した文体だ。つまり、「論理的ミステリ」には非常に適している。この文体によって感情移入できたならば、後は作者の手の上で踊るだけ。
過去の作品に比べると、新しい作品であるこの物語は「コク」という点では少々不足しているようだ。が、トンでもないトリックといい、納得の人物配置といい、まさに3割バッターの貫禄だ。
★モシャの呟き
とある方からお聞きしました。「東野圭吾さんは、男前だ」と。
約50年後、作家の写真と作品年表を掲載した国語副教材には、東野圭吾という名とともに、太宰治ばりの色気ある写真が載ることでしょうね。