石橋 武の「多読乱読、言いたい放題!」080
私が今まで読んだ本のうち、印象に残った本を紹介しています。
● 中山康樹『マイルス・デイヴィス 青の時代』、『マイルスvsコルトレーン』、『マイルスの夏、1969』、『エレクトリック・マイルス1972‐1975 〜「ジャズの帝王」が奏でた栄光と終焉の真相〜』、『マイルス・デイヴィス 奇跡のラスト・イヤーズ』
マイルス関連に関わらず中山氏の評論が大好きで、ほとんどと言っていいくらい読んだ。
今回、彼のいう『マイルス新書シリーズ』を、再読も含め、時系列に沿って読んだ。残された音源、インタビュー、資料を縦横無尽に俎上に上げ、人間・マイルス・デイヴィスとその音楽の本質を炙り出していく。彼の感じた「音楽的謎」を様々な観点から検討し、推論も含めて結論付けていく。そのプロセスはまるで推理小説のようにスリリングだ。そして、浮かび上がってきたのは、「マイルス・デイヴィス」という虚像を演じ続けた、一人の孤独な天才トランペッターの姿だ。晩年、真の自分を取り戻すかのように人懐っこくなったマイルス。著者は、人懐っこいマイルスこそ、本来の彼なんだろうと書いている。
1991年9月28日、マイルス逝去。享年65。マイルスが亡くなって、もう20年以上が過ぎたんだ……読了して、しみじみとそう思った。
★モシャの呟き
「マイルスVSコルトレーン」は、要するに、「ゴジラVSキングギドラ」という感じです。
● 中山康樹『マイルス・デイヴィス 青の時代』、『マイルスvsコルトレーン』、『マイルスの夏、1969』、『エレクトリック・マイルス1972‐1975 〜「ジャズの帝王」が奏でた栄光と終焉の真相〜』、『マイルス・デイヴィス 奇跡のラスト・イヤーズ』
マイルス関連に関わらず中山氏の評論が大好きで、ほとんどと言っていいくらい読んだ。
今回、彼のいう『マイルス新書シリーズ』を、再読も含め、時系列に沿って読んだ。残された音源、インタビュー、資料を縦横無尽に俎上に上げ、人間・マイルス・デイヴィスとその音楽の本質を炙り出していく。彼の感じた「音楽的謎」を様々な観点から検討し、推論も含めて結論付けていく。そのプロセスはまるで推理小説のようにスリリングだ。そして、浮かび上がってきたのは、「マイルス・デイヴィス」という虚像を演じ続けた、一人の孤独な天才トランペッターの姿だ。晩年、真の自分を取り戻すかのように人懐っこくなったマイルス。著者は、人懐っこいマイルスこそ、本来の彼なんだろうと書いている。
1991年9月28日、マイルス逝去。享年65。マイルスが亡くなって、もう20年以上が過ぎたんだ……読了して、しみじみとそう思った。
★モシャの呟き
「マイルスVSコルトレーン」は、要するに、「ゴジラVSキングギドラ」という感じです。