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石橋 武の「多読乱読、言いたい放題!」088

 私が今まで読んだ本のうち、印象に残った本を紹介しています。

● 島田荘司『写楽 閉じた国の幻』
 2010年上梓。
 過去、様々な人たちが特定しようとした「写楽」という謎の絵師の正体。著者は、自らの推理、検証を、小説という型で追体験させてくれる。まず、過去の様々な説の検証があり、その結果、著者は「ある仮説」に辿り着く。膨大な史料を、その仮説の観点から洗い直し、今まで誰も参考にしなかった史料(資料)を見つけ、検証を重ねてゆく。その、気の遠くなるような作業を追体験できるのだ。なんという贅沢な時間だろう。
 著者が後書きで書いているように、とにもかくにも「ある仮説」に基づく小説は連載という形を取らないと、書けなくなるという強迫観念があったようだ。だから、プロットの必然的帰結のあいまいさ(六本木のビルでの回転ドア事故による主人公の立ち位置の小説的必然)や、繰り返し、意味不明の文章があったりもするが、そんな瑕疵はまったく気にならない。著者の圧倒的な熱意が、この傑作を生んだといっても差し支えないだろう。

★モシャの呟き
 あのゴッホも浮世絵の影響を受けたようですね。
 ゴッホに限らず、様々な画家さんが、浮世絵の色や構図からインスピレーションを得たということを、美術館の解説文を読んで知り、驚いた経験があります。
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プロフィール

●ミネルバネオ代表 石橋武
【経歴】
1974年/立命館大学経営学部を卒業し、㈱大阪読売広告社に入社
1994年/現代文講師出口汪氏と大学受験予備校S.P.Sを立ち上げるべく、㈱大阪読売広告社を退社。㈱ミネルバ代表取締役として、大阪、後に東京で大学受験予備校S.P.Sを経営。
2002年/大阪のS.P.Sにて、出口氏が開発した教材「論理エンジン」を使用した個人のお客様向け添削業務や国語特訓塾、学校様・塾様向けの「論理エンジン」販売や指導方法のレクチャーを開始。
2007年5月/㈱水王舎代表取締役に就任し、「論理エンジン」営業のみならず、書籍の企画・販売にも携わる。
2011年2月、㈱水王舎代表代表取締役を退任。
2011年8月/ミネルバネオを設立
趣味は読書、映画鑑賞。MC中心のお笑いオヤジバンドの一員でもある。

●共同執筆者(ペンネーム:モシャ)プロフィール
甲南大学を卒業しました。
ミネルバネオで働いています。
30代半ばを過ぎてしまいました。
よく聴く音楽はプリンス、レディオヘッド、シールなどです。
親戚は人間国宝(陶芸)です。ちなみに私の父方の祖父も陶芸家でした。

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