『アミダサマ』
沼田まほかるさんの、『アミダサマ』を読みました。浄鑑という自分の寺をもつお坊さんと、ある男性が導かれ、ミハルを発見するところから、物語は始まります。
男性のミハルに対する執着の凄まじさは、はっきりと書かれています。ですが、浄鑑のミハルへの執着の程度については、はっきりとは書かれていません。が、はっきりと書かれていないが故に、ふとした拍子に浮かび上がってくる、浄鑑の抑圧された執着心に、溜め息が出ました。
物語のはじめの方で、お坊さんである浄鑑は、やつれた男性の顔を見、この男のミハルへの執着が危険な類のものであると判断し、ミハルを自分の手元に置くことにします。もう、この時点でラストまでの展開を止めることが不可能になったんですよね。最初から、浄鑑にはミハルを手放すという選択肢がなかったので。
ミハルを看病する際に、浄鑑の本心が透けて見える記述があります。浄鑑はミハルと過ごした間、ずっと幸せだったのだろうなと思いました。
追伸
ミハルは、発見されたとき、幼い子供なんです。が、普通の子供ではないので、私は「幼子」とは書かず、あえて「ミハル」と書かせていただきました。
ミハルは、男女問わず、人を狂気に誘います。ものすごい引力で。
※家人の感想は、「読んでる最中、変な霊がきてるぐらいの勢いで、気分が悪くなるから、なかなか読まれへんかってん。でも、面白いから、困ったわ。だから、頑張ってどうにか読んだ」でした。これは、本の内容に関する感想ではないですね。スミマセン。でも、確かに、私も読んでいる最中、霊かどうか私にはわからないのですが、変な気配を感じましたよ。
男性のミハルに対する執着の凄まじさは、はっきりと書かれています。ですが、浄鑑のミハルへの執着の程度については、はっきりとは書かれていません。が、はっきりと書かれていないが故に、ふとした拍子に浮かび上がってくる、浄鑑の抑圧された執着心に、溜め息が出ました。
物語のはじめの方で、お坊さんである浄鑑は、やつれた男性の顔を見、この男のミハルへの執着が危険な類のものであると判断し、ミハルを自分の手元に置くことにします。もう、この時点でラストまでの展開を止めることが不可能になったんですよね。最初から、浄鑑にはミハルを手放すという選択肢がなかったので。
ミハルを看病する際に、浄鑑の本心が透けて見える記述があります。浄鑑はミハルと過ごした間、ずっと幸せだったのだろうなと思いました。
追伸
ミハルは、発見されたとき、幼い子供なんです。が、普通の子供ではないので、私は「幼子」とは書かず、あえて「ミハル」と書かせていただきました。
ミハルは、男女問わず、人を狂気に誘います。ものすごい引力で。
※家人の感想は、「読んでる最中、変な霊がきてるぐらいの勢いで、気分が悪くなるから、なかなか読まれへんかってん。でも、面白いから、困ったわ。だから、頑張ってどうにか読んだ」でした。これは、本の内容に関する感想ではないですね。スミマセン。でも、確かに、私も読んでいる最中、霊かどうか私にはわからないのですが、変な気配を感じましたよ。